痛みと炎症
炎症は、アラキドン酸カスケードにより産生される炎症性メディエーターであるプロスタグランジン(PG)類やロイコトリエン(LT)類により、誘導される。
即効的な疼痛軽減効果を発現するには、これらの炎症性メディエーターの抑制が重要である。
アラキドン酸は、細胞膜の構成成分であるリン脂質からホスホリパーゼA2(PLA2)という酵素により細胞質外に遊離される。
遊離アラキドン酸はアラキドン酸カスケードと呼ばれる代謝経路でシクロオキシゲナーゼ(COXⅡ)により代謝され、PGG2を経て、炎症惹起物質であるPGE2等のプロスタグランジン(PG)類が合成される。
また、ロイコトリエン(LT)合成系で、炎症促進作用(好中球の遊走や血管透過性の亢進)がある各種LTが、リポキシゲナーゼにより合成される。
更に血小板凝集や平滑筋収縮作用のあるトロンボキサンA2(TXA2)も産生される。
これらが、相加的或いは相乗的に作用し、炎症反応が進展する
以上の様な事実より痛みの原因として下記の作用が考えられます。
上記のひとつひとつを考える時、1.2.3.は、医者から投与された薬により沈静化の方向に向かいますが、慢性化した炎症や痛みは4.5.6.の連鎖反応を断ち切ることが大切になり、4.5.6.の特徴を併せ持った働きのある物を使用し、炎症の沈静化と軟骨の温存が必要不可欠になって参ります。